ワークショップ中
ワークショップ中は、ファシリテーターが安心できる「場」を作ります。安心できる「場」は、母親に見守られる中いきいきと遊ぶ子どものように、安全で、自由で、楽しく、自分を肯定でき、より質の高い大きな成長ができます。このような安心できる「場」では、参加者がリラックスし、その上で高揚感があるため、笑顔が増えてみんな楽しそうです。
ワークショップでは、ファシリテーターを含む参加者がみんな対等です。人権意識を根底に、差別をせず、参加者同士が人を大切にします。
例えばワークショップのルールとして、他人の意見を否定しない、最後まで話を聞く、などがあります。そのようなルールの中でプログラムを進めていくと、徐々に人を否定しなくなり、自らも受け入れてもらえることから自信を持てるようになります。自信を持てるのでオープンマインド(心を開く)になり、多様な考えを受け入れやすくなります。
グループで同じ課題に取り組むと、仲間意識も芽生えます。全員が参加し、お互いにきちんと伝え、最後まで聞き、質問することで、気付きが生まれます。気付きによって視野が広がり、モノの見方が変わり、考え方が変わります。
ワークショップ後
学習者の様子を見ていると、ワークショップが楽しければ楽しいほど、親や友達など他の人に授業の内容を話したくなるようです。そして話すうちに、学んだ内容を元に行動変容をするようになります。ですから、AISではいかに楽しいワークショップにするかを大切にしています。
ワークショップを繰り返した時
単発だと分かりづらいですが、ワークショップを2回、3回と受け続けると、見てわかるほどに大きな変化が学習者に見られます。
一人ひとりに自信が付き、クラス内での団結力が高まります。視野が広がり行動力が増すことで、様々な活動に打ち込むようになります。
通年単位の授業ではプレゼンの機会も多いため、プレゼン力が平均して高まります。AO入試でも物怖じせずに好成績を納めた人もいるようです。
プレゼン力の向上と共に、論理力の向上から作文能力も高まります。最初は2~3行しか書けなかった人が、10行以上書けるようになるといった具合です。
これらの変化から通年単位でワークショップを受けているクラスは、その他のクラスに比べてコミュニケーション力、論理力、セルフエスティーム(自信)、なぜかテストの成績(大学合格率)、など様々な能力や成果の向上が見受けられます。ですのでより多くの成長を求めるのであれば、ワークショップの参加回数を多くすることをお勧めします。