ワークショップの専門家である(歴史と実績がある)
ワークショップの専門家
AIS(アイズ)はワークショップの専門家です。数多くの引き出しから最適なプログラムの提供ができます。
抽象的な質問であっても具体的に返答したり、専門的な話も交えながら話を進めていきます。
「こういうことができますか?」という問いに対して、「だいたい出来る」と答えられます。
あるいは、「それだったらこちらはいかがでしょうか?」「ではこちらはどうでしょうか?」といくつもの選択肢を提案できるので、ご依頼者の要望に最も合う内容のプログラムを提供します。
20年以上の歴史と実績
AISは20年以上の歴史と実績があり、長年に渡り蓄積したノウハウと人脈があります。
2002年、愛知県国際交流協会(AIA:エーアイエー)がファシリテーター養成講座を開催。その修了生で構成する、協会所属のプラザ国際理解教室(AISの前身)が設立されました。AIAと連携し、ファシリテーター養成講座、教員研修、各学校での様々なワークショップが始まりました。
2011年、AIA管轄以外(愛知県外や企業など)の依頼を受けるために、プラザ国際理解教室の独立を促され、AISがスタートしました。
2002年~2023年度累計のファシリテーター派遣数は延べ935件、参加者数は55,812人です。
小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校、市町村、県、民間団体、企業、その他幅広い方から依頼を受けています。
質の高いプログラムを提供できる
依頼に応じたプログラム作成ができるため、様々な目的に合わせた質の高いプログラムが提供できます。
質の高いプログラムとは、「参加者が十分に考えて発表でき、発表された内容を他の参加者に受け止めてもらえ、参加者同士の意見交換によって学びが深まること」です。
この状態を、限られた時間内の配分でいかに成し遂げるかがファシリテーターの腕の見せ所です。
プログラム作成は事前準備に該当し、この準備段階でワークショップ当日の方向性が決まります。
ファシリテーターの話す時間が短いほど質が高い
ワークショップには、質を決める時間的法則があります。
ファシリテーターが喋っている(指示・解説している)時間が短いほど、あるいは参加者が話し合いを含めて何らかの行動をしている時間が長いほど、質が高くなります。
ワークショップは「参加者が考えること」を重視します。一方、講演会は「話す内容」を重視します。
その結果が、ファシリテーター(または 講演者)が話す時間の長さに表れます。
質の高い講演会(講義)とは、「聞いている人が非常にわかりやすく納得すること」です。この時、講師が喋る時間は70%~100%。You Tubeが良い例でしょう。You Tubeは一方通行であり、講師(演者)が喋る時間は100%です。人気のあるYou Tubeのコンテンツは、まさに質の高い講演会と言えます。
一方質の高いワークショップとは、「参加者が十分に考えて発表でき、発表された内容を他の参加者に受け止めてもらえ、参加者同士の意見交換によって学びが深まること」です。この時、ファシリテーターが話す時間は10%~40%になり、話す時間が短いほど質が高くなります。
プログラムを作った後、内容が適切か全体を振り返ります。その際に必ず確認する項目が、参加者が話す時間をどの程度確保しているかです。もしも参加者が話す時間が少ないとなれば、全体を見直し、参加者が考え意見を発表していく過程が長くなるように修正します。
ワークショップの目的の1つは、参加者の学びを深めることです。
そのため、知識提供量は考えるための材料として最低限に留め、参加者が意見を考えて発表し、共有する時間を最大限に増やすことを是とします。
参加者が小学校低学年であれば、どうしても説明する量は多くなります。それでもファシリテーターが連続して10分以上説明をする、という状態は極力避けるようにしています 。通常、ファシリテーターが話す時間は、多くても40%ないし30%です。
最も参加者が自分達の力を発揮できる時の、ファシリテーターが話す時間は約10%です。その時間も、ほとんどは参加者が作業する内容の指示になります。
60分授業時間があったとして、ファシリテーターが話す時間はわずか6分。でも、ファシリテーターの話す時間が短いほど、学びの質は高くなります。
AISはできるだけファシリテーターが話す時間を短くし、参加者が考える時間を多くして学びの質を高めるプログラム(ワークショップ)を提供しています。
オリジナルのプログラムとアクティビティを持ってる
AISはオリジナルのプログラムとアクティビティ(活動)を持っているため、AISでしかできない体験や学びを得られます。
プログラムとアクティビティは、厳密には違います。
プログラムは、「初めから終わりまでの一連の流れ」です。
アクティビティは、「ひとかたまりの活動」です。
オリジナルのプログラムとは、他団体等のものを揃えてそのままやるのではなく、参加者に合わせて細かな点を修正することを指します。
オリジナルのアクティビティとは、他ではやっていないアクティビティという意味です。
例えば「貿易ゲーム」「3つの薬」というアクティビティがあります。これは他の方が考えたアクティビティを使うプログラムです。
しかしAISは同じアクティビティでも、時間(60分か?90分か?)、対象(子供?大人?)、ねらい(今回はこれを目指す)、など様々な状況に合わせて適応させます。具体的には、何をして、時間をどれくらいかけ、何を問いかけ、何をふりかえるか、などを独自に考えます。
また、AISはアクティビティの開発が好きで、これまでにいくつものオリジナルアクティビティが生まれました。
時代に合わせ、ニーズに合わせ、参加者がより学びやすい内容となっています。
今後もアクティビティを開発していきますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
<オリジナル・アクティビティの例>
- 命の水
- 作って三角
- 平井さん
- 象とポテチと私
- これこれなあに
誤解のないようにしたいのですが、AISはオリジナル(独自性、アレンジ、適応、臨機応変)を良しとしますが、全ての場合においてオリジナルが絶対に良いというわけではありません。
例えば法律系の講演会では、一言一句間違えずにこれを言う、というように団体内で決定してることもあるようです。それはとてもセンシティブな内容だから、勝手に人の解釈で間違った・誤った情報を与えてはいけない、という意味合いがあるからです。ですから、全く他の方の内容をそのままやるのが、全部が全部いけないというわけではありません。
ただ、AISはあくまで参加者の考えを引き出し、意見を共有していくことを中心とするので、プログラムやアクティビティがオリジナルになるのは必然と言えます。
柔軟なワークショップができる
AISメンバーは、これまでの経験から話し合いやすい雰囲気をつくることに長けており、安心できる場を維持できるよう臨機応変に対応します。
またメンバーが複数人いることで、複数クラスがあったとしても、同じ時間帯にワークショップができます。
コロナ禍においての需要の高まりから、オンラインワークショップも実施しています。
安心できる場を作る
ワークショップに参加したことがなければ、緊張するのは当たり前です。
「元々話し合いが苦手だから、やりたくない。」「元々この場には来たくないけど、役割上仕方なくやってきた。」
このように抵抗感がある状態から始まる場合も少なくありません。
そういう方々は、ワークショップが始まる前は下を向いて顔がこわばり、所在なさげに書類を見たりしています 。
でも私達は、開始10分で参加者が「じゃあやってみるかな」と言う気持ちになるように持っていくよう、工夫を凝らしています。
たとえ主催者がどれだけ雰囲気を固くしていても、笑顔で「皆さんこんにちは!」から始めます。
極力参加者が安心するように、その日のねらいやスケジュールのあらましを伝えたり、「自分もちょっぴり緊張しているよ」と素直な気持ちも伝えたり、「とにかくみなさんと会えて嬉しいよ。これからどんなものが出るのかワクワクしているよ」というウェルカムな言葉と雰囲気を振りまきます。
早めに参加者の意見を聞くようにしており、出てきたことに都度都度、私達はポジティブな反応をします。
これらを繰り返すことにより、徐々に皆さんの顔がほぐれ、納得の頷きが増え、最後は体も心も前向きになります。
終了後には満足感に溢れ、中には「体調が悪かったんですけれども、元気になりました!」という方もいます。
複数クラスを同時に行える
メンバーが複数人いるため、複数の部屋で同時にワークショップを行えます。
学校では同時間帯に行事をすることが好まれるため、複数人ファシリテーターを派遣できることはAISの強みです 。
実はワークショップには、適正人数があります。
よく勘違いされるのですが、例えば6年生3クラスがあった時に、私達が3人行くと言うと驚かれます。
講演(講義)の場合は、広い場所に生徒を集めて一人でやるということが可能です。しかしワークショップの場合は、最大でも40名までを一人で対応します。
40名というのはクラスの人数が現在そうなっているからで、好ましいのは30人前後までです。
でも私達は40名の方達でも一人一人を大切にするため、私達が走り回り汗をかいて、楽しいワークショップになるよう頑張っています。
地域を超えたワークショップ
オンラインワークショップにより、東海地方だけではなく、地域を超えたワークショップも実施しています。
普段は愛知県を中心にご依頼が多く、都度、現場にお伺いしています。
中には、長野県や岐阜県など遠方から呼ばれることもありました。時間や交通宿泊等などの条件が合いさえすれば、私たちはどこにでも行きます。
ただ、2019年以降のコロナ禍においては、感染症対策として、直接会っての話し合い活動は全ての所で敬遠されました。
話し合わなければワークショップではないと言っても過言ではないというスタンスでいるAISにとっては大打撃でした。
その時に思った・感じたことは、人生で一度しかない、とても貴重な成長する時期に、本来なら知っておくべき・やっておくべき国際理解教育を手に入れられない子ども達が増えてしまう、という危機感でした。
そこでAISは、オンラインでワークショップができないかを模索し、試行錯誤の末、オンラインでもワークショップができる手法を手に入れました。
オンラインの良さは、社会的条件(感染による隔離期間など)や地理的条件を乗り越えて、様々な方と学び合えること。
まだプログラムの種類は限定されていますが、オンラインワークショップを今後のAISの一つの柱として実践していきたいと思っています 。
愛知、岐阜、三重、その他遠方の方でも、お伺い、またはオンラインにてお会いできることを楽しみにしています。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
仕事が丁寧
AISメンバーは自らの活動に誇りを持っています。そのため、責任感を持って全力を尽くし、丁寧に仕事をしています。
またワークショップの内容は、AISメンバーがチームとなって練り上げます。
誇りを持って仕事をする
AISの活動は他の国際援助系の団体とは違い、寄付もしませんし、直接誰かを助けるというわけでもありません。けれども、私達は世界の課題解決に対して貢献しているという自負があります。
世界の課題を自分事として知ることが第一。そこに、AISは貢献しています。
ワークショップはとても優れた学び方だと信じています。ワークショップが良いものだと思ってもらうため、職人のように細部にまでこだわってワークショップに取り組んでいます。
全力を尽くす
メンバー一人一人の行動がAISに反映し、ひいては他のメンバーにも影響を及ぼすと思っているから、誰一人手を抜きません。
「1人はみんなのために、みんなは1人のために」、です。
どんな依頼でも、どんな参加者でも、全力を尽くすことが当たり前だと思っています。
責任感があり、ヒアリングからプログラム作成、実施、報告まで一貫して、丁寧に仕事をしています。
依頼者は勿論、ワークショップ参加者も、ひいてはファシリテーターも満足できるように心を砕いています。
チームで練り上げる
ワークショップの内容は、AISメンバーがチームとなって練り上げます。
定期的な会合で、担当ファシリテーターから進捗状況の報告があります。問題点がある場合には全員で検討し、担当ファシリテーターに最善策を提案します。
それを引き取ってまた練り上げるということを繰り返し、依頼者に最適と思われるプログラムを提案します 。
反省して成長する
AISはワークショップ後は毎回反省会を行い、何が良かったか、改善点は何かを洗い出し、次回に繋げています。
ワークショップ実施後には、必ず関係者の中でふりかえりを行い、ねらいの達成度や参加者の様子、改善点などを実施報告書として記録し、AIS全体で共有しています。
この報告書が次の依頼の時の参考となり、水準を落とすことなく、さらに質の高いワークショップができます。
ワークショップはスポーツの試合のように全力で臨むため、かなり疲れます。
終わった後の関係者メンバーとのランチやお茶はほっとするひとときですが、そこで忘れてはならないのが反省会です。反省会ではワークショップ全体を振り返ります。
参加者の様子はどうだったか?ねらいは達成されたか?それはどんな基準でそう思うのか?問題点はなかったか?あったとすればその原因は?対策は?
というようにワークショップと同じくらいの時間をかけ、時にはワークショップ以上に白熱します。
これらの内容は全て文書化され、AISの資料書庫にファイルされていきます。
この報告書はその後に同じような参加者、同じプログラムをする際の貴重な参考資料となります。
このように改良を加えていき、常に満足のいくワークショップが実施できるように頑張っています。
時代に合わせて前進する
AISは時代の変化に合ったプログラムを提供できるよう、日々前進しています。
時代に合わせたプログラムを作成する
AISは依頼者のニーズに合わせてプログラムを作成しています。
長くワークショップをやっていると、社会の変化を色々な面で感じます。
例えば初期の頃は丁度愛知万博をやっており、異文化理解文化交流が盛んでした。
この時は、全く知らない国への興味関心を持ち仲良くするということを目標としたプログラムが好まれました。
その後、ここ東海地方に多くの外国人労働者が参入し、この地域の課題は多文化共生となりました。
その際には、多文化共生(いかにして文化が違う人たちとでも社会を作っていけるか)というテーマでプログラムを作っていました。
現在は、SDGs(エスディージーズ)を大きなワードとして、世界の課題に目を向けるプログラムを学校関係のみならず企業からも関心を持って頂いています。
依頼者・参加者によって、そもそも世界の課題は何なのか、どのように解決するのか、私たちはどのように関わっているのか、など求められるねらいは変わってきます。
ですので、時代の変化、依頼者のニーズに合わせたプログラムを作成しています。
参加者の変化に対応する
AISは時代の変化に伴ない、話し合いに慣れてきた参加者でも、さらにステップアップできるように話し合いの時間配分や内容を変えて対応しています。
最近すごく感じることがあります。それは、話し合いという行為に関して抵抗感が無い人がとても増えてきたな、ということ。
例えば学校では、初期の頃(2000年頃)から近年(2018年頃)まで、今と比べれば話し合いが上手くできておらず、内容的にもあまり質が高くありませんでした。
人前で発表する・意見を言う機会がとても少なく、どうやって発表していいかわからない(声が小さいなど)、と戸惑っている子ども達がほとんどです。
そのため、誰かが意見を出しても、絡み合っての話し合いができません。いわゆる成績の良い子(勉強のできる子)が一人で意見を出すだけで終わる、ということもありました。これでは思考の幅が広がらないので、内容を深く掘り下げることは難しいです。
いざ発表をしても、うやむやではっきりず、もそもそと小さい声で喋るので時間もかかりました。
それが今では、誰もが同じように意見を出し合います。「じゃあこうなるんじゃない?」「じゃあこれは?」という風に広がって、深く話し合いができています。
もちろんしたがらない子もいますが、どこかで発言できるようにという仕掛けをしているので、全く参加しないということはありません 。
例えば「発表する時には全員に向かって言うんだよ」と言えば、大きな声で他の生徒達に向かってきっちりとグループで話し合ったことが報告できます。
自信を持って、非常に簡潔に、上手くグループでの意見を皆の前で発表できる生徒が増えています。
話し合いに慣れた参加者が増えたとなれば、私たちのプログラムも変わってきます。
例えばこれまでは、6グループの発表に15分取らなくてはいけませんでした。それが今では、8グループの発表でも10分で済みます。
すると15-10=5分の時間が残ります。この浮いた5分間で、話し合いの時間を増やす、出てきた疑問にファシリテーターが答える、といったように話し合いの質を高めることができます。
ASIは参加者の変化に合わせて、話し合いのグループ人数、時間、質問・切り口などを変更し、より質の高いワークショップを受けられるように前進しています。