子どもの笑顔は平和の証
AIS(アイズ)が目指しているのは、「持続可能な社会、人権が守られる社会をつくること」です。一言で表せば「世界平和」になります。平和とは、子どもが皆笑顔になっている状態です。
普段AISのメンバーは、多くの子ども達と触れ合っています。その中で強く感じるのは、子どもは世界の写し鏡だということ。子どもが笑顔なら、その場は安心できる場であり、平和です。逆に子どもが笑顔でないなら、そこは平和ではない、何らかの安心できない状態であると言えます。
テロや紛争が起きるなどニュースで惨劇を見ることが多い時期は、子どもの表情はくもり、好戦的になるなど考え方にも影響を及ぼします。ストレスを抱えている子が多いと、他の子どもをいじめたり、大人に対して試し行動をする時もあります。例えば、グループ発表する時、わざと意見を言うことが苦手な子に「お前が話せよ~(笑)」と押し付ける。例えば、わざと自分のペンケースを落としてこちらをじっと見る。というようなことがありました。
一方、先生も子ども同士も認め合い、お互いをよく見ているクラスでは、ワークショップ中に否定的な言動が少なく、笑顔が絶えません。
このように子どもの笑顔は、世界が平和であるかどうかの判断基準、「持続可能な社会、人権が守られる社会をつくること」に向かっているかどうかのバロメーターなのです。
だからこそ、AISは子どもが笑顔でいられることを大切にしています。
持続可能な社会、人権が守られる社会をつくる
子どもが笑顔でいるには、子どもの周りの大人も、笑顔でいる必要があります。そして子どもと大人が笑顔でいるには、多くの課題を解決しなくてはいけません。課題解決の目標を大きく二つに分けると、「持続可能な社会をつくること」、「人権が守られる社会をつくること」、が挙げられます。
持続可能な社会をつくる
「持続可能な社会」とは「地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会」を指し、昨今言われているSDGsに該当します。まだSDGsという言葉が無い時代、2002年にAISの前身であるプラザ国際理解教室が発足した当時から、AISはワークショップのテーマとしてSDGsで取り上げられているような課題に取り組んできました。例えば、貧困、飢餓、戦争、格差、環境破壊、などです。
重要なのは、私達一人ひとりが、貨幣や企業などを通じて世界中のあらゆる国や地域と関係していると認識すること。日本国内は勿論、日本と政治・外交・貿易で関係の深い先進国や発展途上国、一見無関係に思える貧困地域など、全てが私達と関わっています。例えば、安いから、便利だからという理由で選んだ商品やサービスが、実は搾取をし、格差を作り、地球環境の破壊を加速させているかもしれません。無知や無関心による何気ない行為が、世界の誰かやどこかに影響を与え、巡り巡って自らを苦しめることになり得ます。
また、持続可能な社会の課題に対する安易な解決策は、他の課題を引き起こすなど、真の解決策にならない可能性があることも理解しておきたい点です。例えば、「貧困地域で服が無いから無償で服を提供したら衣類の産業が育たなくなった」→「雇用を生むように工場を建てたら水が汚染されて農業ができなくなり飢餓が起きた」→「飢餓対策で食料を提供したら現地の人が働かなくなった」→「世界情勢が変わり諸外国の支援が無くなった結果、服も仕事も食料も綺麗な土地も働く人もなくなった」などです。
課題を分析した時に見つかった原因は本当に正しい原因なのか、解決策は真に課題を解決するのか、解決策は新たな課題を発生させないか、など多面的に見なければ、解決策が逆効果にさえなりかねません。
持続可能な社会をつくるには、まずは世界を知ること。その上で、自分ごととして捉え、どうすれば世界が良くなるかを考え、行動することが必要です。この中で特にAISは、「自分ごととして捉える」ことに重きを置いています。なぜなら、自分の問題と思えれば、より知ろう、より行動しようと次のステップに移れるからです。AISと共に歩むことで、遠い向こうに社会の変革があることを願っています。
人権が守られる社会をつくる
「人権」とは「すべての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利」を指します。簡単に言えば、「命を大切にすること」、「みんなと仲良くすること」、「みんなが幸せになること」です。
ところが、現実には人権は守られておらず、弱い立場の人が虐げられることはたびたび起こります。この状態を人権問題と呼びます。
やっかいなのは、人権問題は何が人権なのかが曖昧なため、人権侵害が起こっていることがわからない、という場合が多いことです。権力者は権力を乱用していると思っておらず、弱者は人権を侵害されていると思わず、周りの人は人権侵害をしている・されているのが当たり前だと傍観したまま。問題を問題だと思えない、これが人権問題の課題の1つです。
さらに人権問題を難しくさせているのが、人権は全ての人が持っていること。お互いの権利がぶつかりあった時に、どちらを優先すべきかの判断が難しいのです。
人権を守る、特に弱者の人権を守ることが大切なのは感覚的にわかります。ですが例えば、少数の弱者の権利を守ると多数の人の権利が失われる場合は、どちらを優先すればいいでしょうか。
他にも、弱者を装い声高に人権を主張し、結果的に他者の人権が侵害される場合もあります。人権は目に見えないため、本当に守るべき人権もまた、見えにくいのです。
人権が守られる社会をつくるには、まずは人権とは何かを知ること。そして関係する全員が、それぞれが持つ多様な価値観(多様性)と共通点(同質性)を知ること。その上で、全ての人の人権が守られるように上手くバランスを取り、お互いがお互いを許容できる範囲や状態を模索・構築することが必要です。
平和を希求する私たちは、人間として平等であると自覚し、公平性を持って、異なる意見を尊重し、格差を小さくしていく必要があります。
AISは人権が何なのかを学び、異なる意見を尊重することを大切にしています。
課題解決する人を育てる国際理解教育
持続可能な社会、人権が守られる社会をつくるには、世界の課題を解決しようとする人が増え、その人達が協力することが必要です。そのために役立つのが、国際理解教育。国際理解教育とは、世界の課題を「知り」「考え」「行動する」主体を育む教育です。
漠然とではありますが、多くの人が「何かがおかしいぞ」「今のままでは地球は危ないのではないか」「人類が持続可能な形で発展し続けるのは難しいのではないか」と感じているかと思います。
しかし実際には、世界の課題を解決しようと自ら行動する・行動できる人は少ないのが現状です。
世界の課題は他人ごと?
世界の課題は知られていない?
世界の課題を解決しようとする人が増えにくい一番の理由は、世界の課題を知らないことです。また仮に知っていても、自分が関係しているとはなかなか思いつけません。そして自分が関係しているとは思えない(自分ごとではない)から、活動をしている人や団体を見ても気にならない。結果、団体の活動目的・内容を知ることもない。知らないから、自分が関係しているとは思えない…という悪循環に陥ります。
例えば、愛知万博の赤十字館でボランティアをしていた人の話です。
赤十字館では、世界で大変な目にあっている人達の映像が数分間流れていました。映像を見た多くの人が口々に「初めて知った」「可哀想」「大変」と言っており、展示内容には十分な効果があったように見えます。
けれどもボランティアをしていた人は、その様子に憤りを感じていました。「今まででも散々そういうのって見聞きしているはず。なのに今初めて知ったって、一体どういうこと?」と。
つまり人は、見聞きするだけでは忘れるし、ましてや自分ごとにはならないものなのです。
課題解決は偉い人がやること?
また、長く日本人は、政治や世界を動かすのは誰か偉い人がやることで、自分は従うだけだと思っていました。だから時事情勢は、ニュースで流れてきても「へーそんなことがあったんだ。だからなに?」というように、対岸の火事としてスルーします。1990年代頃から受験で時事問題が出るようになり、知識はある程度得られるようになりましたが、未だ他人ごととして捉える人は多いです。
一方、自然に自分ごととして捉えるようになりやすい人もいます。どのような人かというと、20年以上ワークショップをしてきた経験から述べるなら、病気や貧困などで弱者の立場になった人か、働いて税金を払い家族に責任を持つ立場になった人が該当します。いずれも、自らが痛みを伴うようになった人です。
例えば、とある女性の話です。
母親になりベビーカーで街を歩いている時、政治・行政ってこういうことのためにあるんだと気付いたそうです。
「階段は段差がある。エスカレーターには乗せられない。エレベーターが必要だ。
電車にはベビーカーをたたんで乗らなきゃいけない。じゃあ荷物はどうすればいい?自家用車がいる。最終的には環境問題にも影響するけれど、仕方がないじゃない。
こういうふうに困るってことは、今って弱者に優しい世界じゃないよね。
でもこれ、困ってる人が文句を言い出さないと変えられないあ。……そうか、これが政治参加か。
自分の最初の選挙の投票って人気投票みたいだったから、やっぱりまだ自分ごとじゃなかったな。」
しかし弱者や痛みを感じた人だけが世界の課題に向き合うという状態だと、なかなか課題解決は進みません。
たとえ弱者でなくても、直接痛みを感じていないとしても、世界の課題と自分は関係しているのだと認識することが大切です。
自分ごととして捉えるのは難しい
とは言え、世界の課題を自分ごととして捉えるのはとても難しいもの。なぜなら、世界の課題は複雑で、地理(物理的な距離)や言語も馴染みが無く、視覚的にも感覚的にも捉えにくいからです。世界の課題が自分に関係すると思うには、事象の背景や影響などを色々と分かっていて、なおかつ自分の頭でそれらを繋ぐ作業を個別にしないといけないのです。
AISは高校で毎年、世界の課題を知り自分の頭で考えるということを中心とした授業をしています。しかし、少なくとも義務教育が終わり、ある程度成績が良かった子達ですら、授業前の段階では得た知識を自分に紐づける力が弱いです。高校生だけではなく、60代、70代の大人でも同様です。
気付く・考える教育を特化してやっていかなければ、大人になった時にもやはりあまりできていない、というのが現状ではないかと思います。
逆にワークショップを繰り返せば、人は世界の課題を自分ごととして捉えられるようになるのだと、AISは実感しています。
世界の課題は解決できない?
世界の課題を解決しようとする人が増えにくい理由の2つ目に、仲間がいないこと、解決する力が無いと思い諦めていること、が挙げられます。
世界は、利益追求者と利益追求によって生まれる被害者、価値観が違う人々で構成されています。そのため、世界の課題の定義、解決することの是非、解決方法、などが一致するとは限りません。誰かが課題だと声を上げても、それは大した問題ではないと足蹴にされたり、解決方法がコスト高を理由に採択されないこともあります。
また個人では世界を良くしたいと思っていても、利益追求の企業に入れば、逆に世界を悪くする方向に動かざるを得ない場合もあるでしょう。
他にも、どうすれば良くなるかという知識が無い、コミュニケーション下手で摩擦や誤解を生んでしまう、自分には世界を変える能力が無いと思っている、世界を良くする活動をする余力が無い、といった知識や技術、自尊心や資源(時間や資金)の不足もあります。
けれども世界の課題を解決しようとする人が増えない限り、世界は良くなりません。みんなが交通ルールを守るから安全に横断歩道を渡れるように、みんなが世界の課題を解決しようと思い行動するからこそ、世界は良い方向に変わるのです。
力を身につけ、仲間を増やす
課題を解決する活動は、個人でも、子どもでもできます。むしろ子どもならではの行動が、大きな力になることもあります。
子どもはまだ複雑な社会に触れておらず、色々な背景を知りません。だからこそ純粋に人権的な考えとなり、困っている人達をどうにかしたいという無垢な気持ちや声が生まれ、その声が時として大人を動かします 。
最初は一人かもしれないし、上手くいくとも限りません。
けれども、できることが必ずある。やれることが、きっとある。
私達はその気になれば、何にでもなれるし、どこにだって行けるのです。
世界の課題を解決するには、人々が危機を共有し、同じ目標を持ち、協働するための技術を持つことが必要です。そのために、国際理解教育があります。
国際理解教育は、課題解決する人を育てるために、世界のあらゆることを扱います。世界の現状を知り、課題を見つけ、それを自分ごととして捉え、解決のための手立てを考えます。
AISは、国際理解教育で、自分で考え、参加・行動していける主体を育むことを目指しています。
ワークショップで国際理解教育を実現する
AISは国際理解教育の実現のために、ワークショップ(体験型学習)を活用しています。
ワークショップは、文部科学省がこれまでに進めてきた「生きる力(1996年)」「ゆとり教育(2002年)」「総合的な学習(2002年)」「アクティブラーニング(2014年)」「探究型学習(2020年)」に共通する、主体的に課題を解決する方法を学ぶためのツールです。
持続可能な社会、人権が守られる社会をつくるには、世界の課題を知り、自分ごととして捉え(気付き)、課題解決のための技能を身につけ(成長)、他者と協力することが必要です。さらに世界の課題解決にはタイムリミットがあることは勿論、個々の人生に与えられた時間は有限なことから、より効率的かつ質の高い学びが得られることが重要です。これらの「知る」「自分ごと」「成長」「協力」「効率・効果的」をもたらす具体的な方法として、ワークショップは有効です。
ワークショップは、対等な立場で参加する学び合いの場です。誰でも参加できるので、年齢・性別・利害のあるなしに関係なく、多様な考えが共有されます。テーマに沿った体験を通し、小グループで意見を出し合い、全体で共有して考えを深めます。
共通体験を持つことから、感情や考えが共有され、自分事としてとらえやすくなり、学びの共通基盤ができます。
ワークショップが国際理解教育に向いている理由
ワークショップが国際理解教育に向いている理由は3つあります。
1つ目は、自分ごととして物事を捉えるようになること。
2つ目は、他人と協力する練習になること。
3つ目は、学習定着率(学びの効率、効果)が高いこと。
AISは、一般的なワークショップの手法にアレンジを加え、より学びの質を高めています。
「もしも自分がその立場だったら」と考える
人はワクワクしたり、痛みを感じたりして心が動いた時に、その物事を「自分ごと」として捉えるようになります。
AISのワークショップでは、学習者の心が揺れ動くようにプログラム(授業)を作っています。
プログラム(授業)では、テーマに合わせて議論やロールプレイなどを行います。その過程で「もしも自分がその立場だったら」と考える機会ができます。時にはテンションが上がってワクワクしたり、可哀想だな、なんとかしてあげたいなと思うこともあるでしょう。
このように「新しく知った情報」に、「自分だけが見つけた気付き」と、「心に生まれた感情」がブレンドされて、テーマの課題を自分ごととして捉えるようになっていきます。
さらに1回だけではなく複数回ワークショップを受けることで、そのテーマに対する興味関心、知識、想いはより高まります。
常にグループで活動する
AISのワークショップの特徴は、「グループで活動する」「共通体験がある」「振り返って行動変容に繋げる」の3つです。
ワークショップでは、常にグループで活動します。グループで活動するから、他者と行動することに慣れます。学びの質を高めるにはグループメンバー一人ひとりの貢献が必要であり、役割ができます。そのため、自分がグループの中で役に立ったという効力感が生まれます。必然的にコミュニケーションを取らなくてはならないため、コミュニケーションスキルが上がります。
同じ課題について活動するという共通体験があるから、グループやクラスの方向性が決まっていきます。共通の知識・知恵・学び・体験は、学習が終わった後に、参加者同士の仲が深まるきっかけにもなります。
ワークショップ(アクティビティ後)には、ふりかえりをすることで自らの考えが深まります。ふりかえりの内容を発表し共有するから、異なる意見もよく知れます。結果として、多様な意見があることが当たり前になります。多様な意見をどのように受け止め、自分の中に落とし込み、反応するかの学習ループができます。
50~90%という高い学習定着率
ワークショップは、50~90%という高い学習定着率の学習形態です。
「聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる。」という故事があります。聞く、見る、行うの順に理解度が高まるという趣旨の言葉です。
この故事の起源は、古代中国『荀子(じゅんし、紀元前298~238年)』の「不聞不若聞之、聞之不若見之、見之不若知之、知之不若行之」(聞かないことは聞くに及ばず、聞くことは、見ることには及ばない。また見ることは、理解することに及ばない。しかし理解することは、それを実践することには及ばない。したがって学問は実践の段階にまで至って終わるのである)です。
2000年以上前から、「行う」ことが高い学習効果があるとわかっています。
またアメリカでは、この荀子の教えを数値化した研究があります。
米国国立訓練研究所(NTL:NationalTraining Laboratories Institute)によるラーニング・ピラミッドというもので、学習方法と平均学習定着率の関係を示しています。
この研究によれば、学習定着率は、講義を受ける(5%)、読書する(10%)、視聴覚〔ビデオ・音声による学習〕(20%)、実演を見る(30%)、他者と議論する(50%)、実践による経験・練習(75%)、他人に教える(90%)の順に高くなります。
ワークショップの学習定着率は、このラーニング・ピラミッドで示すところのグループ討論以上の区分、つまり50~90%という高い数値になり、荀子の「行う」段階にもあたります。
学んだ内容をどの場面でも使えるように概念化する
AISは荀子の言葉にオリジナル要素として「発見したことは使える」を加え、「聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる。発見したことは使える。」としています。
「学んだ内容を日常で活かせることが意義のある学び」という意味となり、この考えを大切にしています。
ここで言う「発見したこと」とは、自ら気付いたという体験を指し、「使える」とは、抽象化・一般化・概念化を指します。
行動変容のためには、応用を効かせないといけません。
応用とは、学んだ内容を一般化してどのような場面でも使える、ということです。
仮に講義を聞いただけで終わった場合、「あー、そりゃそうだよね」と理解はするかもしれません。しかし、学んだ内容を次に使えるかというと怪しいのではないでしょうか。暫くしたら忘れてしまうでしょう。
けれども、自分で見出した法則、上手いやり方は、自分の頭の中に刷り込まれているから、応用して実際に使いやすいし、忘れにくいです。
応用するためには、学んだ内容を抽象化・一般化・概念化する作業をワークショップの中で行います。
具体的には、自分の口で言う、紙に書く、さらにもう一度発表する、などを何度もすると体に定着します。
例えば、グループでタワー(ミニチュアの高層建築物)を作るというアクティビティがあります。
初めに、タワーを作る方法を自分達で決め、実際に作っていきます。
その後、ふりかえりをすることで、「こうすればよかったね」「こうしたから良かったね」ということを見つけていきます。これが自分で発見するという作業になり、抽象化・一般化・概念化に繋がります。
AISは学んだ内容をどの場面でも使えるように、ワークショップに抽象化・一般化・概念化の作業を取り入れています。
ワークショップで得られるもの
ワークショップで得られるメリットはいくつもあります。
参加・協力する
常にグループで活動することから、他者と行動することに慣れます。
協力して達成するために自分がやることで結果が良くなり、達成感・効力感が生まれます。
協力するということに対して慣れが生じます。
その結果、参加者の方向性が一つになりやすいです。
感情を伴って、課題を知る
情報を知識として得るのではなく、感情を伴って課題を知ることができます。
内容の本質を理解しやすく、興味関心が高まります。
コミュニケーションスキルが上がる
「誤解なく伝達し、聞き取る」という意味でのコミュニケーション力が成長し、人間的な成長に繋がります。
多様な考えを受け入れられるようになる
多様な考え方があることを知り、異なる意見に対して柔軟に受け止められるようになります。
その結果、参加者の方向性が一つになりやすいです。
興味関心、やる気UP
自分の意見を受け止めてもらい、他の人の意見を聞き、気付きを得る。
そのような過程から、興味関心が高まり、モチベーション(やる気、意欲)も高まります。
自分ごととして捉える
様々な視点・観点・切り口から物事を把握し、自分との関係性を探究することで、自分事として考えるようになります。
効率的に成長する
急がば回れ。講義よりも知識が入ってくる量は少ないですが、結果的には早く深く成長します。
AISの役割
AISはワークショップ活動を通じて、対等な立場での話し合いの良さを実感する人を増やし、ひいては参加型社会が広がることを目指しています。そのためには、尊重しあいながら建設的な議論ができる人の育成、行動できる素地づくりが、子どもにも大人にも必要です。
教育、成長は生きている限り行うものだからこそ、AISはあらゆる人と共に学び合っていきたいと考えています。
この考えのもと、AISは学校や市町村・県・団体・企業などの依頼に応じて、プログラムを作りファシリテーターを派遣する活動をしています。