講演会は、自分がなぜ地球シリーズの写真集を作るようになったか、代表的な写真の紹介、質疑応答で構成されました。(因みに多くはフェイスが語りました。ピーターは写真を通じて、フェイスは文章を通じて伝えているからでしょうか)。写真は地球の食卓を中心に、地球家族(継続して同じ家族で撮影している場合もあります)、地球のごはんから撮影エピソードを交えながら、どんなことを表しているか説明されました。
一般に加工された食品を多く取る国ほど運動量が少なく、成人病などにかかりやすい。それは先進国に多い、と常々私たちのワークショップでも子どもたちが考察することと同じで、作者の解説と子どもたちの推測は一致しました。
協調されていたのは、偶然で撮影しているのではなく、統計的に「中間」をベースに国や家族を決め、1週間以上生活を共にして稀なことではなく「通常の生活」を写真にしていること。その点でこれらの写真集がデータとして有用である(奇をてらうために意図的な特別な例を出しているわけではない)と思いました。
強いメッセージとして繰り返されたのが、この写真集を使ってぜひ比較をしてほしい、写真集の中の国同士、また自分の生活を見比べることで、必ず世界について気づくことがあるとのこと。私たちのプログラムもまさにその点を視点にして構成されているものが多く、意を強くしました。
最後に興味深かったのが、写真のテーマ、コンセプトはどのように決めるかということ。キーワードはQuriosity (好奇心)。例えば食卓写真を撮っていて、次の企画が決まってくるとか。
おそらく様々な事例に会う中で、これは何故?それはどうなる?同じようなことはない?などなど疑問が起きて来ることが、創造につながるのでしょう。最近自分が考えるプログラムアイデアでは忘れがちな素敵な言葉なので、ちょっと心にとどめたいと思います。
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